2023/07/21

検索ページに表示される「リスティング広告」の効果的な活用法とは?

ネット広告

リスティング広告とは、私たちがGoogleやYahoo!等の検索エンジンでキーワードを検索し、検索結果と共に連動して掲載される広告を指します。

そのような仕組みでできていることから、別名は検索連動型広告とも呼ばれます。

リスティング広告を通して、ホームページや広告を見て、どのぐらいのユーザーが最終的にサービスや商品を購入してくれるかが勝負になります。

それをコンバージョン率と言うのですが、その割合が高ければ高いほど、評価が高いリスティング広告ということになるのです。

では一体どうすれば、確実に集客できるリスティング広告運用ができるのでしょうか?

今回は仕組みやメリットとデメリット等を挙げていきながら、リスティング広告の最も効果的な活用法を一緒に皆さんと考えていきたいと思います。

1.広告ランクに注目していこう!

リスティング広告には広告ランクが存在します。

この広告ランクが高ければ高いほど、トップページに掲載しやすくなるのです。

当然、キーワードを検索した際に上位の方に掲載できれば、人目につきやすくなり、コンバージョン率は上がります。

広告ランクを決めるポイントは、大きく分けて以下の6つになります。

順を追いながら、広告ランクを決める1つ1つの内容を確認していきましょう!

リスティング広告の入札価格

リスティング広告には、クリック課金入札(オークション)課金という2種類の課金方式があります。

まずはじめのクリック課金はその名の通り、検索結果によりリスティング広告が掲載された時に、1回クリックして広告主のホームページや広告を見たら課金される形式です。

次の入札(オークション)課金は、検索の回数が多いキーワードであればあるほど、最低入札金額も高くなります。

入札金額が高いと、どんどん掲載順位が上がるので、ユーザーの目に留まりやすくなり、コンバージョン率が上がるという仕組みになっています。

最近は自動入札方式が取られ、システムによって入札金額を決められることが多いです。

また、あまりにも入札価格が高すぎるとコストパフォーマンスが悪化する可能性は否めません。

さまざまなリスティング広告の活用事例を見て、適正な価格を設定することが望まれます。

ただし、入札価格単体では掲載順位が決まることはなく、広告やランディングページの質も関わってくるので注意が必要です。

リスティング広告とLPの質に着眼せよ!

入札価格と共に広告とランディングページの質を上げなければ、リスティング広告を掲載上位にすることはできません。

ランディングページ(LP)は、リスティング広告を経由して、ユーザーが一番はじめに目にするサイトのページを指します。

ユーザーがサービスや商品を購入する等、最終的なアクションを起こしてもらう目的で作られたのがLPになります。

そのため、「何をユーザーに訴求したいのか?」が単純明快にポイントだけを絞って書かれている必要があるのです。

広告とLPの品質評価は、Google広告アカウントを見ると、品質スコアが表示される仕組みになっています。

広告ランクの下限値クリアが必須!

リスティング広告は、常に高い品質の広告を上位に掲載しようとするため、広告ランクの最低基準が決められています。

その基準をクリアしていないと掲載上位どころか、入札価格の最低ラインに達していないとみなされ、広告自体が表示されなくなってしまうのです。

下限値の決定には、さまざまな要素が関わってきます。

例えば、広告の品質、広告の掲載順位、ユーザーの所在地やデバイス等の属性、検索語句の性質や関連オークション等がそれにあたります。

オークションの中での競争力が重要!

広告ランクが一緒のリスティング広告がある場合、各々が同じ順位を獲得する確率は変わりません。

つまり、広告ランクの差があればあるほど、勝率が高くなるというわけなのです。

広告ランクの差をつけて、上位に掲載したい場合には、クリック単価を上げる方法がありますが、費用がかさんでしまうので注意が必要となります。

調子に乗ってどんどんクリック単価を上げていると、一時的にサービスや商品購入者が増えたとしても、トータル的に結局赤字になってしまうということも大いに考えられます。

ユーザーが検索した理由とその背景

ユーザーが検索した理由や背景のことを、コンテキストと言います。

前述した通り、広告ランクを決める際には、ユーザーの検索キーワード、所在地、時刻、アクセスしたデバイス、検索語句の性質等が関わってきます。

色々なユーザーシグナルと属性が考慮され、広告ランクが確定するのです。

また、リスティングを見直す際にも、ペルソナと実際のユーザーを近づけていく上でも、ユーザーの検索した理由とその背景を知ることはとても重要になります。

広告表示オプション

広告に記載されていない情報を、アカウントの管理画面からの設定で「アセット」を選ぶと、広告表示オプションを設定することができます。

広告表示オプションを有効活用すれば、検索結果画面の占有率が上昇します。

それに伴い、掲載しているリスティング広告が多くのユーザーに認知されやすくなり、クリック率の大幅アップが見込めるという仕組みです。

広告表示オプションとして表示できるものは、サイトリンク、住所や電話番号、キャッチフレーズ、サービスや商品のラインナップや特徴を補足できるもの、サービスや商品の価格、イベントや期間限定セール等のプロモーション、アプリ、販売者評価、申込や資料請求の入力フォーム等多岐に渡ります。

2.リスティング広告を使うメリットとは?

リスティング広告のメリットには、どのような内容があるのでしょうか?

メリットとデメリットを両方挙げていきますので、両者を比較して、自社のサービスにリスティング広告が合っているのかをしっかりと見極めていきましょう。

確度が高いユーザーに見てもらえる

ユーザーは何らかの特定のキーワードをピンポイントで検索して、リスティング広告を目にすることになります。

「これが欲しい」「こんな情報が知りたい」等、そのようなユーザーには必ず、明確なニーズがあります。

要するに、リスティング広告は瞬時に欲しいサービスや商品の情報を提示してくれますから、ユーザーが広告をクリックする可能性は高いということなのです。

検索→広告表示→サービスや商品購入という図式が出来上がり、必然的にリスティング広告からコンバージョン率も上がることになります。

簡単操作でいつでも始められる

リスティング広告は、専用の広告管理画面があります。

画面の案内に従って、必要事項を入力していけば、難しい操作がないので、誰でもすぐに広告を掲載できるのです。

リスティング広告の性質上、掲載してすぐに上位を狙うこともできます。

入札価格や広告ランクの上位になる条件さえ満たせば、ユーザーがキーワードを検索して一番トップに出てくることも十分あり得ます。

リアルタイムで修正可能!

専用の広告管理画面から、リスティング広告の成果が出ているかどうかを確認できます。

もし予想していたよりも、結果が落ち込んでいる場合、広告掲載を止め、再度修正を行ってから再掲載が可能です。

それも、ほとんどリアルタイムで修正内容が反映させるので驚きです。

テキストやリンク先を自由に設定し、変更もいつでもできます。

こまめにチェックして修正を加えていくことで、よりよいリスティング広告ができ、成果をどんどん出していけるのがメリットと言えるでしょう。

少額から始められる

リスティング広告は、Googleであれば1000円から、Yahoo!であれば3000円からスタートできます。

個人事業主、フリーランス、自営業者、あまり広告費をかけたくない企業等、手軽に契約できるのがリスティング広告のメリットになります。

1日で使用する上限額も決めて、掲載できるのもリスティング広告の良さと言えます。

3.リスティング広告を使うデメリットとは?

これまでリスティング広告におけるメリットを挙げてきました。

それでは、次はデメリットについて見ていきたいと思います。

広告を見ないユーザーがいる

スマホで色々な欲しい情報をキーワードで検索してみると、多くの広告が出てきます。

広告自体にアレルギーを起こしていて、広告を無視するユーザーが一定数います。

リスティング広告であろうが、何であろうが広告自体を見ないわけですから、全くお話になりません。

さらに、やはり日頃からたくさんの広告を見ているので、広告自体に慣れてしまい、特に目新しさがなければ見ないというユーザーもいます。

リスティング広告は、基本的に検索エンジンの検索結果の上部と下部に固定されているので、相当目を引く広告ではないと、完全に無視されてしまうこともあり得るのです。

画像をアピールできない

リスティング広告はテキストベースで作られており、文字数に制限があります。

サービスや商品の写真やイメージ画像を見て訴求するというよりは、文字を読んでもらい訴求するという感じになります。

ですから、ビジュアルを重視する広告には不向きです。

最近は、広告表示オプションを利用すれば、小さな画像は表示できます。

ただし、絶対に画像が表示されるとは限らないので注意が必要です。

食品や酒等、目で見た方が伝わりやすいものは、リスティング広告での効果は薄くなるでしょう。

競合他社が多い

値段も手続きも手頃で気軽に始められるリスティング広告ですが、競合他社が多いのが難点となります。

まだ始めたばかりで競合他社の状況を知りたい場合、特定のキーワードを検索すれば、ユーザーと同じようにリスティング広告を見ることができます。

いいものがあれば、取り入れてどんどんリスティング広告を修正していけば、コンバージョン率にも繋げることができます。

反対に悪く言うと、競合他社のリスティング広告を見て、そっくりそのまま真似することもできてしまうということでもあるのです。

自社だけのキーワードを探すことはなかなか難しいため、検索が多い人気のキーワードになると他社競合が多く、競争率が一気に上がってしまうのです。

それも、人気のキーワードはオークション形式になっているので、入札価格が一層高くなります。

検索件数が少ないキーワードは非表示になる

一般的ではない独自のサービスや商品を取り扱っている場合、キーワードの検索件数もかなり少なくなることが予想されます。

検索件数が少ないキーワードは、リスティング広告自体が表示されない可能性があります。

それぞれのキーワードの検索ボリュームは、Google広告の「キーワードプランナー」を使うと調べることができます。

認知度を高めるには不適

リスティング広告は、何かしらのキーワードを検索し、広告にいきつく形を取ります。

それなので、検索する人は限られてきます。

一般的なネットの広告やホームページのように、色々な年齢層の人を集客するには向きません。

あくまで、欲しいものやその情報をピンポイントで探してくる人向けのマーケティング手法になるのです。

ある程度の予算が必要となる

少額で始められるのがリスティング広告のメリットですが、一過性のものではなく、継続して分析や検証をしていく必要があります。

しっかりとした予算組みをせずに、安くできるからと安易な気持ちでリスティング広告を始めてしまうと、「こんなはずじゃなかった」という結果で終わってしまいます。

リスティング広告は、予算がある程度あってこそ、配信回数を確保することができ、結果に繋がるのです。

もし、予算を少なくして配信回数が減り、データがうまく集まらないと修正や変更等の分析や検証ができないため、リスティング広告を出す意味自体がなくなってしまうからです。

まとめ

リスティング広告を制作するだけであれば、誰でも手順に従って作れば可能です。

しかし、重要なのはそこではなく、配信するリスティング広告を分析、検証を定期的に行い、しっかりと運用していかなければなりません。

継続して運用し続けていくことが重要になるのです。

とはいっても、やみくもに修正や変更を加えればよくなるとも限らないのです。

少しコストはかかりますが、専門知識や経験がある広告代理店のプロにお願いし、定期的に見直しを図ることがリスティング広告の良さをフルに生かせる効率が良い方法です。

ネット広告の運用代行・カスタマイズ相談など、コンサルティング希望の企業の方は、お問い合わせフォームよりご相談ください。




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