2020/05/25
ホームページ制作で重要なSEO対策とは?検索エンジンに対応したSEOの考え方や施策を解説
目次
【いつの時代にも通用するSEOの考え方とは?】
ウェブサイト制作において、重要な役割を果たすSEO。
しかし実際にSEOを意識してホームページを制作し、そして運用している方は言うほど多くありません。
一体いつの時代にも通用するSEOとはどんなものなのか?
今回は、ホームページ制作において重要なSEOに関する考え方についてご紹介します。
【そもそもSEOとは何なのか?】
まず基本的なことではありますが、そもそもSEOとは何なのでしょうか?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。
GoogleやYahoo!などといった検索エンジンから検索をかけた際、しっかりと検索結果に上位表示されるように施す策のことですね。
ホームページを制作する以上は、しっかりと検索結果に引っかかるように施策を行う必要があります。
ホームページを制作する際に、既にどのようなサイトにしたいのか?というような狙いや目的が決まっているかと思いますが、もっと深堀りして考える必要があります。
というのも、SEOにおいて最も重要なことは、「検索してきた訪問客(ユーザー)の需要をしっかりと見極めること」と「ユーザーの求める情報を供給すること」であるからです。
そのためには、ユーザーの需要に応えられるような『専門性』を有することが重要で、『専門性』を高めるためにホームページが持っている要素を深堀りしていくのです。
今回は、一つの例として、僕の好きな福島県産のブランド牛「福島牛」のホームページを制作しながらSEOについてご紹介していきたいと思います。
【SEO施策①:ユーザーの需要を見極める】
ユーザーにたくさん検索をかけてもらうためには、実際にユーザーがどのような情報を欲しているのかを見極める必要があります。
どれだけ専門性のある情報があったとしても、ユーザーが欲していない情報には価値はありません。
従って、「福島牛」のウェブサイトを制作する上で重要なことは「どうしてユーザーは福島牛で検索をしているのか?」「福島牛のどのような情報が欲しいのか?」といった需要を知ることと言えます。
実際に検索する立場になるとわかるのですが、ユーザーは福島牛のことで検索をかける際、「福島牛」だけで検索するのは稀と言えます。
福島牛の産地が知りたければ「福島牛 産地」と検索するでしょうし、どんな特徴があるのかを知りたいのであれば「福島牛 特徴」と検索するでしょう。
「産地」や「特徴」といったキーワードこそまさに需要であり、情報を供給する際に重要になってきますので、集めるだけ集めていく必要があります。
一番簡単な方法としては、例えば無料で使える「goodkeyword」を活用するのがおススメです。
「福島牛」と検索すると、実際に検索されているキーワードを見ることができます。
出てきたキーワードに注目すると…
- 福島牛 通販
- 福島牛 産地
- 福島牛 特徴
- 福島牛 ステーキ
- 福島牛 フェア
- 福島牛 ランキング
- 福島牛 ブランド
などというように、一体どのようなことが知りたくて検索をかけてきたのかを知ることができます。
これらの需要に応えることができれば、価値のあるホームページを制作したと言えることができるのです。
【SEO施策②:需要に応える情報を供給する】
どのような情報を欲しているかがわかったところで、次はその需要に応えるためのページを作っていくことになります。
ここで重要になるのが「専門性」で、他の人があまり知らないような情報を詰め込んでいくことで、他サイトとの差別化にも繋がり、価値のあるホームページへと育っていきます。
特に実用性のある情報は好まれますので、例えば「福島牛 ステーキ」であれば、おススメの焼き具合や、美味しく食べるためのメニューなどの情報を示すことができればSEO対策がしっかりできているページ作成が可能となります。
【サイト内の記事の反応を見て、専門性を高めていく】
ある程度の記事が増えてくると、「よく読んでもらっている記事」が目立つようになってきます。
よく読んでもらえているということは需要が高いということになりますから、その記事に関連した情報を新しく記事として盛り込んで内部リンクで導線を作ると、さらなるSEO施策になります。
例えば「福島牛 通販」の反応が良ければ、「通販」を深堀りしていき、送料の話であったり、決済方法の話であったり、「福島牛 通販」で検索をかけてきたユーザーが喜んでくれるような情報を増やしていくと良いでしょう。
【SEO施策を行うことは、ウェブ上での価値を確立すること!】
SEO施策を考えると、どうしても施策の方法ばかりに目がいってしまい、どうしてSEOが必要なのかを考えることが疎かになりがちです。
施策の内容によっては時代によっては効果が半減してしまったり、効果がなくなってしまうことがありますが、それはSEOの本質を見極められていないことが原因と言えます。
SEO施策を行う意味は「ウェブ上での価値を確立すること」に他ならず、そのためには需要を見極めて情報を供給する必要があるのです。
これはどの時代になっても変わることがないですし、これからも不変の原則とも言えます。
正しい情報を、正しい形で供給することを心がけていくことが重要なのです。
Googleから適切に評価してもらうための具体的な対策方法まとめ
①コンテンツは品質と量がポイント!
Googleは専門性の高い内容を評価する傾向があります。
検索上位にあるウェブサイトには、独自の切り口で深く掘り下げた内容で、キーワードテーマに関するトピックスを網羅したコンテンツが多くあります。
またコンテンツの文字数は統計的にみて多い方が上位表示に有利です。それは、テーマを幅広く掘り下げたコンテンツは関連トピックを網羅し、結果としてコンテンツ量が多くなっているからです。
コンテンツの文字数が多くあっても、単に多いだけでは意味がありませんので注意しましょう。
コンテンツの品質を保ちながら、ユーザーにとって満足のいく内容かどうか、ユーザーが問題を解決できるよう新しい情報、専門的な情報を得られる様に構成することが重要なのです。
具体的な文字数の正しい答えはありませんが、1,000文字程度あれば低品質なものにはならずに、一定の品質があるコンテンツであると認識されますが、事例を見ると比較的難易度の高いキーワードでも4,000文字程度のコンテンツが検索順位アップにつながっているようです。
②ページタイトルは最適化すること!
ページタイトル(タグ)はSEOにおいて最重要ポイントです。
対策キーワードを必ず含め、全角35文字程度、Googleの場合は30文字程度でできるだけ簡潔に記述する必要があります。クリック率(CTR)を上げるためにも、コンテンツから得られるベネフィットを完結に入れることも重要です。
《ページタイトル作成で見落としがちなポイント》
スマートフォンでは検索結果に表示される文字数がかなり省略される場合があります。(全角約20文字程度)そのため、重要なワードや伝えたいポイントはできるだけ前方に配置し、省略されても内容が理解できるように工夫しておく必要があります。
③h1タグは重要性!
タイトルと同様に、h1タグもGoogleがページを評価する大切なポイントですので、可能な限り対策キーワードを含めるようにいたしましょう。
h1は1ページに対して一つだけ使用します。
定型文のあとに、h1タグからメインコンテンツを始める形式は、どこからメインコンテンツが始まるかを検索エンジンに伝える⼿助けになるとみられています。
その他のhxタグ(h2~h6)も同様ですが、テールワードであればできるだけhxタグにはキーワードやそれに関連する語句を入れておくことでサイトのテーマ性の強調・統一に役立ちます。
hxタグの順番は、文書構造を守って、正しく使いましょう。
Googleがページをクロール・インデックスする際に、正しくページ内容を正しく読み取ることに繋がります。
④metaタグには注意!
meta descriptionには、検索ユーザーに検索結果ページの内容がどのようなものかを端的に伝える役割のほか、Googleにとってもページ内容を判断する手助けとなる役割があります。
ページへの流入を増加させる(CTRを上げる)ために、競合・上位ページと比較し、文字数は80~120程度で、ユーザーから見て魅力ある素晴らしい内容にまとめて下さい。ページタイトル同様、ここでもコンテンツから得られるベネフィットや結論を述べることで、CTR改善に役立ちます。
スマートフォン検索結果画面では50文字程度までしか表示されない場合があります。
そのため、メタ ディスクリプションも重要な単語やポイントはできるだけ最初に方に書いておくようにしましょう。
⑤タイトル・metaデータの重複エラーチェック!
Googleはページ内容の重複を非常に嫌います。
ページの内容が他のページと重複している場合は、noindex処理などの対策をすべきですが、ページタイトルやメタデータの重複がある場合も評価が分散されますので、Google Search Consoleで重複が検出されている場合は至急修正をおこないましょう。
《Googleサーチコンソール》
https://search.google.com/search-console/about
⑥内部リンクは正しく構成すること!
内部リンクはページタイトル同様、SEO内部施策において非常に重要な要素です。内部リンクを適切に設置することで以下のメリットが得られます。
【内部リンクの効果】
・コンテンツのテーマ性を関連付けることで評価されやすくなる
・サイトのクロールを促すことに役立つ
・ユーザーが必要な情報のあるページへ移動する手助けとなる
コンテンツに関係のあるページへのリンクは、ユーザーの情報閲覧の手助けとなるばかりでなく、クローラビリティを促進する効果もあります。
【内部リンクの施策】
◆リンクはできるだけテキストリンクにし、キーワードやリンク先のページの内容を表すアンカーテキストにする
◆リンクテキストは定型(パターン)化せず、ユニークにする
◆コンテンツの最後に関連ページへのリンクを付ける
◆内部リンクは一方向のリンクではなく、クローラーがリンク元ページに戻りやすいように相互リンクにしましょう
◆パンくずリストは必ず設置する
⑦キーワードバランスと共起語チェック!
キーワード出現比率は、SEOの指標として重要度は低くなってきていますが、ある程度の比率を保ってキーワードをバランスよく配置することはSEOに効いた文章を書く上で必要です。
また、ロングテールワードの順位表示にはキーワード出現比率の影響が出やすい傾向にあります。
ワード比率に固執する必要は全くありませんが、検索上位にのサイトと比べて大きな差があるようであれば自然な形で調整しましょう。
また、同じ単語の繰り返しを極力減らし、類似語、関連語句、共起語などを意識し構成単語を増やすようにしましょう。
【キーワード施策ポイント】
◆キーワードの比率が偏っていないか適度なバランスに調整し、同じ単語の繰り返しを減らし共起語など関連語句をうまく利用する
◆上位サイト・競合サイトと比べキーワード比率に大きな差がある場合は調整し、動向を見る
⑧ページ評価が分散していないかチェック!
検索順位をチェックする際、対策キーワードのランキングだけを見ていませんか?
検索結果に表れる自サイトの順位入れ替わりや、複数ページのランクインまで確認することが重要です。
サイトに新規コンテンツを追加していった結果、結果的によく似たコンテンツができてしまうと、Googleからもそれは似ているコンテンツであるとみなされ評価が分散してしまう場合も少なくありません。
検索順位がなかなか上がらない原因として、同じキーワードに対しての評価が複数ページに分散してしまっていることがあります。
しっかり検索結果チェックしていないとこのような状況の発生を見逃すことになります。
⑨低品質サイトの被リンクを除外しよう!
外部被リンクは以前は、被リンク数の量が順位アップにつながる要因でしたが、現在では評価指標としては被リンクの質が重要となります。
関連性のあるサイトや高品質なドメインから被リンクを獲得することは、SEO対策として重要であることに変わりはありません。
ただし、低品質サイトからの被リンクが多い場合は、順位アップを阻害する要因になっている可能性があります。
外部被リンクを調査し、自サイトのページとは全く異なるテーマのコンテンツから大量にリンクが貼られているなど、不審なリンクを発見した場合は「バックリンクの否認」を行いましょう。
【外部リンクの調査方法】
Google Search Consoleの「検索トラフィック > サイトへのリンク」から「自サイト内のページにリンクしているドメイン」、「他のドメインからリンクされているページ」を確認できます。
※表示制限について
・自サイト内のページにリンクしているドメインは1,000件まで
・他のドメインからリンクされているページは200件まで
【バックリンクの否認】
削除できない PageRank を操作する意図のある悪質なリンクや品質の低いリンクがある場合は、そのリンクを否認することができます。つまり、Googleでサイトを評価する際に特定のリンクを考慮に入れないように依頼することができます。
※Google Search Console ヘルプより抜粋
⑩ページスピードを意識すること!
Googleはページの読み込み・表示速度をできるだけ速くするように推奨しており、ランキング要因の一つであると明言しています。
但し、ページスピードが少し遅いからと言って、順位が下がる、または上がるということはありません。
表示が速いページはUX(ユーザー・エクスピリエンス/ユーザー体験)が向上するため、離脱率の低下やコンバージョン率の向上など、多くのメリットが得られます。特にモバイルではより一層のスピードが求められます。
ページスピードを速くすることは、結果的にSEOで成果を上げることに大きくつながります。
【ページスピードのチェック方法】
Googleが提供している「PageSpeed Insights」を利用することで、ページスピードのチェックと合わせてモバイルフレンドリーのチェックが行えます。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
※ページスピードを上げるテクニック
・画像ファイルを圧縮し軽量化する
(画像ファイルの圧縮ツールTinyPNG、JPEGmini)
・JavaScriptやCSSファイルをミニファイ(minify)して軽量化し、HTMLに直接記述している場合はできるだけ外部ファイルにする
(CSSの圧縮ツールCSS Compressor/JavaScriptの圧縮ツールJS Minifier)