2020/08/07

福島の製造・小売店様|カスタマーアクションを活用した商品設計について

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売上をアップさせるために必要な考え方「カスタマーアクション」とは?

商品の売上をアップさせたいと考える時、いろいろな施策を練られるかと思います。

今は一言で商品を買うと言っても、店舗で購入する以外にも、ネット通販もありますし、ネットオークションやメルカリなどで購入する手立てもあります。

商品を買うための方法が多様化する中で、商品を売る側としてもいつまでも昔と同じような考え方をしていては、なかなか売上をアップさせることはできません。

今回は、商品の売上をアップするための新しい考え方「カスタマーアクション」についてご紹介していきますので、是非参考にして頂ければと思います!

【商品を売るための新しい考え方「カスタマーアクション」とは?】

それでは早速「カスタマーアクション」についてご紹介していきますが、具体例があった方がわかりやすいかと思います。

そこで、今回はモデルとして、福島県会津若松市の名産である「会津漆器」の売上をアップさせるという設定にして考えていきましょう!

会津漆器と言えば、福島県会津地方で作られている「会津塗」のことですね。

多彩な加飾の美しさが特徴で、その美しさから縁起の良い意匠に彩られているのが特徴です。

では、この「会津漆器」の売上をアップさせるために、どうすれば良いのかを考えてみましょう。

会津漆器はお弁当箱やマグカップなど、食べ物や飲み物を入れる高級食器として親しまれています。

そのため、売上をアップさせるための手法を考えると、

  • 会津漆器の食器レパートリーを増やす。
  • 会津漆器のクオリティを上げる。
  • 会津漆器の値段を下げてみる。

などといった手法が考えられるかと思います。

しかし、これらの手法は全て「漆器に興味のあること」が前提となっており、漆器に頼らなくても安価で丈夫な食器が手に入る時代であることを考えると、食器として利用することを前提とした施策には限界が出てきてしまいます。

そこで出てくる考え方が、「カスタマーアクション」なのです。

カスタマーとはお客様のことを意味しており、「お客様の行動を理解した施策」がカスタマーアクションの神髄となっています。

それでは、カスタマーアクションが具体的にどのような施策を生んでくれるのか、お客様の行動を理解した施策を見ていきましょう!

【お客様の行動を意識すると、新しい道が見えてくる!】

先ほど考えた手法は、どれも「漆器は食器である」という考え方から生まれました。

つまり、顧客は「食器として漆器を購入してくれるお客様」だったわけです。

カスタマーアクションでは、「会津漆器」を前提として考えることはせず、お客様の行動を理解した考え方をします。

具体的には、実際に自分がお客様の立場になってみて、フラットな目線で会津漆器に触れる「顧客体験」をしてみるのです。

「漆器は食器」という固定概念を捨てて、お客様の立場になって会津漆器に触れてみると、新たな発見に出会うことができます。

例えば、「会津漆器って本当に縁起の良いデザインだよな…人生の門出を祝う贈り物になったら、きっと喜ばれるだろうな…」という思いが生まれたとします。

すると、そこから万年筆や名刺入れ、ボールペンなど縁起の良い新しい会津漆器の商品が誕生するのです!

このように、カスタマーアクションを取り入れることで、「漆器は食器」とい既存概念を壊し、新しい視点で物事を見ることで新たなビジネスチャンスを生み出していくことが可能となるのです。

【幅広い視野を持って考えることこそ、突破口に繋がる!】

今までの施策では、商品ありきで物事を考える思考法が一般的でした。

しかし、それでは新しいアイデアは浮かばないばかりか、いつまで経っても狭いフィールドで商戦を繰り広げることになってしまうのです。

既存の概念を壊すことは勇気のいることですが、古い考え方を壊して新しい考え方を構築することはまさに「デザインすること」であり、マーケティングにおいては「マーケティングデザイン」と呼ばれています。

どれだけ商品が優れていて、強みを持っていたとしても、マーケティングが上手くいかなければ売上をアップさせることはできません。

幅広い視野を持ち、お客様の行動を中心にマーケティングを考えた時、新しい突破口を見出すことができるのです!

今回は「会津漆器」を例に考えてみましたが、実は縁起が良くてデザインが美しいことから、宮内庁御用達のフォトフレームや、大切な宝物を入れる重箱など様々な商品が誕生しています。

どれも高級品ばかりであるため、富裕層のお客様の行動を考えたマーケティングをしてみると、また新しいビジネスに繋がるかもしれませんね。

カスタマーアクションとは考え方であるため、具体的な施策は幾つも生み出すことができます。

時代や環境によってもお客様の行動は変化していきますので、常にお客様の立場になって考えることが成功の秘訣と言えるでしょう!

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