2023/06/21
【初心者向け】今から始める!TikTokマーケティング
皆様はTikTokマーケティングをご存じでしょうか。
「最近よく聞くけれど、どのようなものなのか?」
「企業経営者として今からでも始められるのか?」
「他のSNSとはどのような特徴の違いがあるのだろうか?」
そのような思いでこちらの記事にたどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。また、実際に最近運用し始めたはいいものの、思うように伸び悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回の記事では「これからTikTokマーケティングを始めたい」「TikTokマーケティングを始めたばかり」という皆様へ、TikTok関連の基礎をお伝えさせていただきます。自社に合ったSNSマーケティングかどうか検討するなど、成長戦略にお役立ていただけたら幸いです。
目次
1.TikTokマーケティングとは
1-1TikTokマーケティングとは?TikTokの特徴は?
TikTokマーケティングとは、「TikTokを利用して商品やサービスをPRし、売り上げや認知度をアップさせる」手法のことで、近年多くの企業が取り入れているSNSマーケティングの一つです。
TikTokは2017年にサービス開始となった、中国に本社を置く「ショート動画系」SNSです。ユーザー数は日本国内では950万人が利用しており、ユーザー層は10代と20代で半数以上を占めています。近年ではビジネスとして用いるユーザーが増え、平均年齢は30代半ばになっています。
15秒から最大60秒までのショート動画の投稿が特徴でしたが、2021年からは最大3分までの動画作成もできるようになり、2022年にはついに10分動画も解禁されました。
2020年からは「TikTok LIVE」という、ライブ配信機能も開始されました。プロフィール欄では他のSNS(Instagram、Youtube、Twitter)との連携設定ができ、併用している方が多いです。
テレビでよく見かけたためか、筆者ははじめTikTokと聞くと「若い女性が音楽に合わせてダンス動画を撮っている」というイメージが先行しておりました。そんな印象が変わったのは、家族の「よくTikTokで料理動画を見ている」という発言を聞いた時です。今までは自分とは無縁のサービスだと思っておりましたが、思いのほかお役立ち動画もあるんだな、短時間で効率よく要点だけを知ることができそうだな、と一気に身近に感じるようになりました。
1-2代表的な成功事例は?
1つ目は、大手アパレルメーカーの「UNIQLO(ユニクロ)」です。TikTokの公式アカウントを用いて「#UTPlayYourWorld」というハッシュタグキャンペーンを実施しました。このキャンペーンは日本、台湾、アメリカ、フランスで同時に行われ、各々がお気に入りのユニクロの服を着て動画を投稿するという内容でした。こちらのキャンペーンのすごいところは、各国から計5名がグランプリに選出され、ユニクロの店内モニターや公式SNSで動画を流してもらえるといったところです。この特典を目指して、連日のように投稿されていました。
2つ目は、大手通信メーカーの「UQモバイル」です。TikTokの公式アカウントを用いて「#UQ三姉妹チャレンジ」というハッシュタグキャンペーンを実施しました。このキャンペーンは、テレビCMでもお馴染みの「UFO」の曲に合わせてダンス動画を投稿するという内容でした。こちらもユニクロと同じく、優秀作品として選出された動画は、公式SNSやHPで掲載されました。テレビCMの延長線上としてTikTokでも同じ楽曲を用いたことで、馴染みのあるキャンペーンとなりました。
1-3どのような分野で介入できる?相性がいい分野は?
TikTokのアプリインストール後、好きなカテゴリーを選ぶ画面には、コメディ、旅行・Vlog、エンタメ、ダンス、アニメ&コミック、アウトドア、家族、フード&ドリンク、自動車、動物&ペット、ライフハック、スポーツ、音楽、Beauty、自己啓発・アドバイス、ゲーム、How to・役立つ、フィットネス、アート、ホーム・ガーデン、AMSR、DIYのジャンルが表示されます。
基本的にはどの分野でも介入できますが、食品・飲食、美容、ファッション、などが特に相性がいいと考えられています。TikTokを導入として用いて、自社HPや他のSNSに誘導している企業も多いです。
何となく実態が掴めてきたところでしょうか。ここからはTikTokマーケティングの主なメリットをご紹介させていただきます。
2.TikTokマーケティングのメリット
2-1特定のターゲット層へPRしやすい
TikTokは「視聴した動画やいいねした動画をもとに、おすすめがパーソナライズされる」という特徴があり、特定の趣味嗜好を持つユーザーへの情報発信に向いていると言えます。AI分析により一人一人にあった動画をおすすめ表示してくれるため、基本的には興味関心の薄い動画は流れにくい仕組みとなっています。
2-2必ず数百人に視聴してもらえる
Youtubeなどは、すでにチャンネル登録数が多いコンテンツがおすすめ表示され、新規参入者にはやや不利なコンテンツとなっています。一方で、TikTokのアルゴリズムではとりあえずランダムに「100人」に視聴してもらい、その視聴者の反応次第で拡散されていくという、初心者にも優しい仕組みとなっています。他のSNSではまず100人に見てもらうことも大変な道のりでありますが、TikTokでは必ず一定数の人には見てもらえるため、認知度がアップするチャンスがあります。
2-3アプリ内で簡単に動画編集できる
他のSNSへ動画を投稿する際には、事前に編集ソフトなどを用いて編集してから投稿する方が多いと思いますが、TikTokの強みはアプリ内で様々な動画編集ができることです。動画の撮影やカット、つなぎ合わせ、文字の挿入、音楽の挿入や音量調整、再生速度の変更、エフェクトを加えるなど、基本的な編集はアプリ内で完結してしまうという手軽さがあります。
メリットがわかったところで、そろそろ気になるのはデメリットではないでしょうか。
3.TikTokマーケティングのデメリット
3-1炎上のリスクも高い
TikTokは拡散力が高いSNSであるため、逆に言えば炎上のリスクも高いと考えられています。アプリ利用者の平均年齢が30代半ばと高くなりつつも、まだ基本的に10-20代のユーザーが多いため、若年層から見て不快感のない動画かどうか確認することも必要だと考えられます。違う年代の複数の社員でアカウントを運用することをお勧めいたします。
また、TikTokでは動画保存機能があることも特徴です。便利な一方で、動画を保存してそののちに悪用されやすいというリスクもあるため、人物を映した動画では特に注意が必要です。
さらに、TikTokの投稿では流行りの楽曲を用いることで爆発的に動画が人気になることもありますが、著作権侵害にあたってしまう可能性もあるため、使用可能な楽曲か必ず確認をする必要があります。
3-2中高年層にはPRしづらい
10-20代が半数以上を占めるというTikTokの特性上、中高年層がターゲットの商品を取り扱っている企業とは、あまり相性がよくないと考えられています。その場合は、ターゲット層の子や孫へのPRとして戦略を立てるとよいかもしれません。「#おじいちゃんへプレゼント」「#おばあちゃんへプレゼント」などのハッシュタグを用いることをお勧めいたします。
3-3売り上げに直結しない可能性がある
TikTokでは、ユーザーの嫌悪感の少ない、広告感の薄い動画を出すことができるというメリットがある一方で、企業アカウントだとは気付いてもらえないことも多いです。メリットでもあるのですが、動画自体の人気は出たものの、商品の売り上げには繋がりにくいといった可能性もあるため、その塩梅が難しいところです。
他のSNSでは割引クーポンの配布などで注目してもらう方法もとっておりますが、TikTokでは動画自体に面白さが求められる傾向があり、直接的に購買を促すような動画はスキップされてしまう可能性もあります。
なるべく嫌悪感を与えずに、かつ商品やサービスを認知してもらい購買行動にも繋げるために、ハッシュタグキャンペーンなどを活用することをお勧めいたします。
このようにデメリットも多くある中で、それでもやはり施策として取り入れたい方も多いことでしょう。そこで、気になるTikTokマーケティング戦略をご紹介させていただきます。
4.気になるTikTokマーケティング戦略
4-1インフルエンサーを活用したPRを行う
近年増加しているインフルエンサーマーケティングですが、TikTokでは有名なインフルエンサーが多いこと、流行りに敏感な若年層が多いことから、インフルエンサーマーケティングとの相性がいいと考えられています。インフルエンサーマーケティングについては、他の記事で詳しくお伝えしているため、よろしければそちらもご覧ください。
具体的な方法としては、ハッシュタグチャレンジなどのキャンペーンを実施することで偶然インフルエンサーの方に自社関連の動画投稿をしてもらえることもあれば、直接有償依頼をして入念に練られた動画を投稿してもらうことも可能です。
4-2 TikTok広告を出す
TikTok広告には、「アプリ起動時の広告」、動画と動画の間に表示される「インフィード広告」、「ハッシュタグチャレンジ広告」や「Branded Effect」といった、TikTokオリジナル広告を出すことができます。
Youtubeなど他のSNSでは広告をスキップされてしまったり、広告に嫌悪感を示すユーザーも多いです。一方で、TikTokでは他の一般ユーザーの投稿動画に馴染みやすくなっており、広告に興味を持ってもらいやすく、広告感が薄く企業アカウントだと気付かれないことも多いです。企業アカウントとはいえ、お堅いイメージではなく、TikTokならではのフランクでキャッチ―な動画を投稿することで、動画を拡散されることも期待できます。
また、TikTokユーザーは動画への反応率が高い傾向があるため、動画で興味をひいたのちに自社のHPや他のSNSへ誘導しやすいと考えられています。
SNSごとにメリット・デメリットがあるため、その都度目的に合わせた媒体で情報発信できるように、複数のSNSを併用して運用することもお勧め致します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。TikTokマーケティングの基礎の部分をお伝えさせていただき、何となくイメージがわいてきたかもしれませんが、まだ疑問が残る方もいらっしゃると思います。
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