2020/11/25

ホームページ制作を依頼する前に必ず確認すべき重要10項目

ホームページ制作

当社は郡山市を中心に、福島県内の事業者様を対象にWEBマーケティングを行う、いわばネット専門コンサルティングの企業です。昨今、お客様より多く耳にする言葉が「社内管理」。これはどういうことからなのか?また、その思いに至った経緯について解説していこう。

1)ホームページは社内で管理しましょう

ホームページ制作を専門の会社に依頼した後に、ページの変更や修正が発生する際に都度費用が発生することの無いように「社内で更新・編集ができるようなシステム(機能)で制作して欲しい」ということです。

これは、もちろん以降で説明する検索の上位を狙うために、とても重要なことですから私はホームページの機能としては最優先だと思っています。そして、ホームページは集客のための営業マンといっても過言ではありません。全国・世界から注文を獲得してくる優秀なネット上の営業マンを育てるために、最強のホームページを制作しましょう。

2)ページ数より品質が大事

ホームページ制作の打ち合わせで、クライアントの社長がよく言いがちなのは「文章なんて誰も読んでないから、シンプルに写真でいいよ」

このパターンは、もっとも危険な方向に走ってしまう原因です。簡単に理由を説明すると、ホームページの高評価は順位に関係することは皆さんもお分かりかと思います。それでは、何が評価基準になっているのかと言いますと、ポイントは多くありますが、中でも文字数(文字量)は多い方が良いと言われています。

具体的に何文字とまで決まっているわけではありませんが、例えば盲目・色弱など視覚的に障害を持っている方がネットで情報を収集していたとしたらどうでしょう。文字が少なくて写真ばかりのホームページでは困ってしませんか?文字(テキスト)が多く使用されているホームページであれば、読み上げ(voice)機能などを活用して簡単に情報収集することが可能になります。

このように、すべてのユーザーにとってストレスなく利便性の高いコンテンツを作り上げることが、高い評価を獲得することに繋がります。

もし皆さんが、ホームページ制作の企画会議に参加する際には、テキストの重要性についての意見を出せるようにしましょう。

3)ホームページのデザイン性

正直なところ、ホームページ制作を行う上で「機能性重視型」か「デザイン性重視型」かという2択ではありません。機能性はもちろん大事ですが、実はデザイン性もある程度重要なポイントとなっています。

郡山市や福島県内における中小企業の多くは、地域生活者を対象としたローカルビジネスです。ローカルコミュニティに大事なことは何か?について改めて考えてみてください。もっと簡単に言うと、町内会の皆様から共感を得るために何をすれば良いのでしょうか?

その通りです、答えは簡単です。「信頼を得る」ということですね。

■信頼を得られなかったデザイン

・社長やスタッフの顔が見えない

・カッコをつけすぎている

・問題意識が共感できない

■信頼を得られているデザイン

・社長やスタッフの表情が見える

・ありのままの姿

・共感できる問題意識

それで、どうデザインするのか?を解説します。プロのカメラマンに高い品質でイメージを構成するけれども、プロのモデルを起用したり社外ロケをしたりする必要は全く無いということです。注意すべきは、社員や会社のイメージを可能か限り磨くことに勢力を注ぎましょう。単にスナップ撮影したものをブラッシュアップせずにそのまま公開することは、かえって逆効果になりますので注意してください。

4)公式SNSで既存顧客とコミュニティを形成する

Instagram(インスタグラム)Facebook(フェイスブック)Twitter(ツイッター)TikTok(ティックトック)など、企業SNSアカウントの開設は必須でしょう。今の時代は情報公開ですから、ネット上に情報が少ない企業ほど信頼を獲得することも困難になります。

ホームページを制作する際には、SNSを埋め込むかリンクを貼り付けるなどの拡散性を持たせることで、アクセス数や回遊率の向上に繋げていきましょう。SNS運用時の注意点としては、ブランドイメージに沿った内容で定期更新を実行する部分にありますので、あらかじめ担当者を決めておくとスムーズです。

少なくても3〜4つのSNSアカウント運用になると思いますので、安易な押し付けとならないよう、業務分担を再度整理してまいりしょう。

5)公式ブログで広報的な内容を広く配信する

ホームページ制作の目的はコミュニケーションです。テレビや新聞と同様に、ニュース・トピックス・インフォメーションをどんどん発信していきましょう。そのための仕組みをCMS(コンテンツ・マネジメントシステム)といいます。

・ブログ運用事例(社長ブログ/採用担当ブログ/○○レポートなど)

・お知らせ運用事例(営業案内/組織変更案内など)

・インフォメーション運用事例(広報誌バックナンバー/広告バックナンバーなど)

SNS運用と同様に、ブログやお知らせの配信についても定期的な更新が必要となりますが、こちらは公式ホームページ上で発信する内容なためパブリシティという観点でしっかりとした文章で執筆するようにしましょう。

6)スマートフォン対応で地図と同期させる

ホームページへのアクセスは、パソコン・タブレットよりもスマートフォンが圧倒的に高い傾向があります。ずいぶん昔に制作したままのホームページではスマートフォンの表示に対応していないため、文字が小さくて読めなかったり、全体のレイアウトが崩れてしまったりします。それはユーザビリティの観点からしても評価が下がってしまいますので、新規でホームページを制作する際にはスマートフォン対応を中心にサイト構成しましょう。

写真やアニメーションを多く使用すると表示速度が遅くなります。こちらもユーザビリティを低下させる原因になり得ることから、品質低下となります。スマートフォン用のサイトでは可能な限りアニメーションを控えて、テキスト中心のホームページになるように心がけましょう。

7)チャット活用で安心サポートを充実

ユーザーは、ホームページを閲覧して情報を確認した後に、予約・購入または相談やお問い合わせの行動へ移ります。つまり、「買いやすい」「相談しやすい」機能が必要になります。ホームページの目的によりますが、販売目的のホームページでも、コーポレートサイトでもお客様対応には変わりありませんので、電話を掛けずに済むレベルの細やかな相談フォームを設置できるようにしましょう。

電話受付の対応は時間搾取に繋がり効率低下になります。フォームで完結できるようになれば24時間注文や受付も可能となり効率が上がります。単に名前・連絡先・相談内容を入力するだけのフォームから、自社オリジナルのオーダーフォームを制作しましょう。

8)マップエンジン最適化(MEO)

上記で説明したようにスマートフォン検索が主流となったいま、Googleマップでの検索結果(MEO)がSEOよりも優先表示となっています。郡山市や福島県などのローカルビジネスにおいては、マップ対策が必要不可欠になります。

マップ対策の手段としては、はじめにGoogleマイビジネスへの登録を行います。続いて、こちらもSNS同様に定期的な記事投稿&ニュース配信を行いましょう。Googleの運用を担当する方を別に決めるのではなく、SNSを担当する同一の方で運用することが望ましいと思います。

口コミ促進、360写真投稿などのGoogleマイビジネスのコンテンツを充実させるために、全社をあげて取り組んでいけるような体制を作りましょう。

9)ネット広告を運用して潜在顧客を発掘

ホームページを制作する前には、検索キーワードを明確に決めてから依頼することが必要です。理由は、ホームページが完成した後に流入(アクセス)をはかるためにネット広告を行うことが考えられます。その際に、検索キーワードをもとに設計されたホームページかどうかが重要なポイントとなります。

キーワードを決めずにホームページを作成してしまうと、有料広告でしか表示されないという事態になってしまいます。有料広告はあくまでもYouTubeやSNSなどの他媒体を利用している際にリーチさせることが目的となります。有料の検索広告は費用が高くなりますので、ローカルビジネスではおすすめしません。

ただし、ビックキーワードや全国に販促を行う場合には必要となりますので、あくまでも広告範囲で利用の有無を判断いたします。

ホームページの保守料とは別に、インターネット広告の月額予算もしっかり把握しておくことをおすすめいたします。

10)アクセス分析はプロに任せるべき

ホームページを制作した際には、SNS投稿、ブログ執筆、Googleマイビジネス運用などの定期的な業務が必要となりますが、さらには毎月定期的なアクセスの分析も合わせて必要となります。

定期作業を並べると、一見大変な仕事だと感じるかもしれませんが、これは確かに簡単な作業レベルではありません。しかし、冒頭にも述べたようにホームページは優秀な営業マンということを忘れてまなりません。ホームページは単なるチラシやポスターではなく、顧客獲得のための営業マンです。オンライン上だからといって手抜き画像を使用したり、手抜きの文章であったりすると、あっという間に信頼を失ってしまいます。

定期的なアクセス分析は、ユーザーの意見を把握する上で欠かせないツールです。Googleアナリティクス・Google search consoleを活用してネット上でのユーザー行動をしっかり把握して専門家と一緒に分析の勉強を行いましょう。

ECサポート株式会社では、この一連をすべて習得していただけるよう、インターネットの専門人材の育成と、コンサルティングを定期的に行ってまいります。インターネットを活用した新たなビジネス展開をお考えの企業様より、随時相談を受け付けております。





記事執筆:
ECサポート株式会社 代表 高橋 猛(たかはしたけし)
1973年生まれ 福島県郡山市出身
広告会社で10年間、主に住宅・自動車・サービス関連のグラフィックデザインに従事した後、学校法人 新潟総合学院(現FSGカレッジリーグ)教員として16年間、福島県内の広告・Web業界の人材育成を行う。現在はECサポート株式会社 代表取締役社長として、福島県内企業のWeb・ECコンサルタントとして活動中。




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